医学、雑多な知識
勉強してへえ! と思ったことを書いていきます。めんどいので菌名の斜体などは省略します。
間違っている部分、「ホントは違うけどこう覚えたほうが覚えやすいや」の記憶がホントの記憶に置き換わってしまった部分などがあるかもです。
コメント欄で指摘してくれたら嬉しいです。
組織学
・乳腺はアポクリン腺が特殊な分化をしたものである。
したがって両者の分泌様式は断頭分泌(アポクリン分泌)である。
・アポクリン腺は毛包に開口する
したがって毛のある部分にアポクリン腺がある。腋窩部、陰部、乳輪、耳孔など。
・メラノサイト数には人種差がない。
肌の色素量はメラノサイトの産生能などで調節される。
・メラニンの原料はチロシンである。
したがってフェニルケトン尿症では白色皮膚となる。
血液
・IgMが抗原-抗体反応を起こす疾患としては関節リウマチとABO血液型不適合などがある。
自己免疫って全部IgGだと思ってました。
循環器
・大動脈解離ではST上昇を認めることがある。
解離で形成された内膜弁(flap)が冠動脈の入り口を塞いだり、解離が冠動脈に及ぶからだとする説があるが、詳しい機序は不明。
・
膠原病
・全身性ループスエリスマトーデス(SLE)の蝶形紅斑は斑状紅斑が癒合したものである。
そのため、初期ははっきりとした蝶形紅斑をつくらず、皮疹に見える。このことと紅斑が鼻唇溝にかからないことが皮膚筋炎による紅斑(?)との相違である。
内分泌
・バソプレシンは睡眠中に分泌が亢進する。
夜間はバソプレシンの血中濃度が上昇するので尿量が抑えられる。したがって、尿崩症では夜間頻尿が現れる。
感染症
・クリンダマイシンには殺菌作用があるだけでなく、外毒素の産生抑制効果がある。
クリンダマイシンはリボソーム50Sを阻害するため、外毒素の産生も抑制する。そのためクリンダマイシンは溶連菌やClostridium spp.などに有効。他の抗菌薬、例えばマクロライドはどうだろう?
・βラクタム系抗菌薬を多量に投与すると、逆に効果が弱まることがある。
これをイーグル効果(Eagle effect)という。理由は不明だが、細菌の増殖速度が遅くなるのでβラクタム系抗菌薬(細胞壁合成の阻害効果を持つ)が効きにくくなるとする説がある。
・伝染性紅斑、麻疹、風疹の皮疹は、病原菌そのものではなく過敏性反応が作る。
したがって皮疹を検査してもウイルスは出てこない(⇔ヘルペスウイルスによる皮疹)。ブドウ球菌熱傷様表皮症は血流で運ばれた毒素によって表皮剥離が起こるので、これも病巣に起因菌はいない。